学生ローンの支持と不支持

学生ローンの是非を問われることはよくあることだが、必ずしも善でも悪でもないことはトップページで述べた。要は借りる額と借りた資金の使い道が問題となるのだ。
例えば学費の納入が遅延しているといったケースはたまにあるが、この場合に学費を支払う為に学生ローンで借りて納めるという場合は、「悪」であろうか?
裕福な家庭に育った学生であればそういったことはないだろうが、家計が厳しく、親からの援助をまともに受けられない苦学生は現在でも存在するのである。
もしここで学費を借りてでも払わなかったら、おそらく退学処分となるであろう。
現代の就職難という厳しい中で、大学の中退は絶対的に不利なものとなる。どうしても避けねばならない事態なのではないか。仮にそこそこの企業に就職できたとしても、大学中退の古傷は後々後悔することになるのは必至だ。
このような場合に学生ローンでキャッシングをすることが、果たして悪いものだろうか。
むろん、異論もあろう。日本には「奨学金」とい制度がある。これを利用すれば良いのではないか?との声も聞こえてきそうだが、奨学金には審査があり、誰でも確実に受けられるという補償はない。また、奨学金も結局は借金である。いずれは返済をしなくてはならないという点では、学生ローンとなんらかわりはないのだ。もちろん、資金の出どころがわけのわからない、民間会社が経営する学生ローンと、公的なものである奨学金では、その「質」に大いなる違いがあるかも知れない。

しかし、ではなぜ学生ローンを利用する学生が多く存在するのか、その意味をよく考えてもらいたい。審査が簡便であるという点や、「まわりの友達もみんな使っているから」という安易な理由もあろうが、「社会的信用」を学生ローンは既に獲得しているからではないだろうか。
学生ローンの利用者は、年間で数万人にも及ぶ。
もし、学生ローンに「社会的信用」がなければ、これだけ多くの学生が学生ローンでキャッシングをするということは考えられないと考える。
とは言うものの、学生ローンで借りた資金が「使い道」によっては「悪」にもなる。
次のページでは、どんな場合が「悪」になるのかを検証する。

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